びきそうな身体の不調です。皆さんに聞いてみると、、、今年のこの季節、どこか不調とか。「不調」とも、いい付き合いをしたいのですが、熱下がらず、咳止まらず、声は枯れたまま、、、少々あきています。


       

13日(月)、数日前に高熱で病院へ行ったというお宿「吉水」の女将さん・先輩の誼美さんが、もう元気に復帰。原村へあらわれました。24日に銀座で開く八ヶ岳農場試食会兼マルシェの打ち合わせです。乳製品、お花、いろいろ決めてさっとお帰りに。この元気にあやかりたいです。


   


八ヶ岳中央農業実践大学校の乳製品工場には、誼美さんが出演するテレビ番組「ソロモン流」の図子ディレクターがロケに来ていました。5月10日放映だそうです。是非ご覧ください。


       

八ヶ岳もきれいに晴れ、そこここで農作業も始まりました。






    


14日(火)、雨が一日降り続きます。八ヶ岳の見えない日、道祖神も淋しそう。


       


夕方、美咲さんが友人の臼井則孔さんを連れてきてくれました。臼井さんはシングソングオルゴーラー。聞きなれない肩書ですが、手廻しオルゴールを弾きながら歌われる方。このホールの響きはぴったりと、今年中にリングリンクホールでも演奏会を開いて下さりそうです。





15日(水)、そろそろ農場大学校で買い求めたヴィオラを植えようと思っていると、庭に軽トラックが到着、伐採された白樺の木がどんと置かれました。


  


山の住人・広瀬さんと、森林インストラクター・杉澤さんが運んでくれました。薪用には小さくしなければなりませんが、「あとは後日、護武さんにチェンソーで切ってもらって」と。 ファイアーポットでの廃材たき火が始まりました。


     


しばらくぶりの外での焚き火。これは田舎に住む醍瑚味の一つですね~。何時間見ていてもあきない炎、、、夜も、暗闇のなか、黒い炭をゆっくりかきまわす。すると、消えていたかと思う炭の中で、小さな赤い炎がそこかしこ立ち上がり、朝はわずかの灰が残っておりました。


         


山の住人の言葉を借りれば、じっくりと地上の形あるものが灰になるプロセスに付き合うのは、宗教的信仰とは異なるなにか敬虔な思いに打たれてきます。100歳の父の残り火にじっくりと付き合えた幸運をかみしめています。



  


道には芝桜が花をつけ、標高1000mの桜もわずかにほころび始めます。


     


夕日の美しい一日が暮れました。


    






16日(水)、1000mまで来た桜前線ならと思い出したのは、甲斐と信濃の県境、高森に咲く枝垂桜です。かつて関西の友人・紀子さんから聞いた桜を見に出かけました。


     


ほれぼれする満開でした。桜は茅葺屋根によく似合う。桜は青空にもよく似合う。


   

  

  


その足で、八ヶ岳農場へ。

   


4月入学した若者たちも実習が始まったようです。土で真っ黒になってた作業着はゆらゆら揺れ、トラクターに乗ったかわいい女学生は広い畑で一人頑張っていました。


  

    



我が家には、コカリナ・安川さんの奥さん緑さんと、きり絵作家・日達れんげさんが訪ねて下さいました。


       

          


れんげさんが5月22日から4日間、伊那のかんてんぱぱホールで「風薫る皐月~きり絵展」を開かれるとか。楽しみです。


夕方、ちょっと散歩の気分になりました。


     

       
森もまだ葉がなく寒そうですが、足元には緑が見えてまいりました。







       

17日(金)、朝から雨。昨日植えたヴィオラは大喜びです。


       


雨の中、デュオ・ルクレールの松本修一・ひろ美さんが埼玉から来てくださいました。修一さんはピアノ、ひろ美さんはサックス。信州が大好きなお二人は、信州の演奏会を多くなさってるとか。今年も何度かお会いできそう。


   

お二人をお送りする頃、空は明るく、山々が雲から出たい!と大騒ぎです。もう少し、もう少し、、、、なかなか頂上が見えません。


       

      







18日(土)、庭にも緑が戻り始めました。


     



昨日の松本夫妻が泊まっていらっしゃる蓼科・ハーモニーの家へ向かいます。


     


かつて日本フィルの指揮者渡邊暁雄さんらが建てられたのホールがあります。まさに森の中の小さな会員制のホールです。


 

     


100人ほどでいっぱいでしょうか。木のぬくもりと品の良さ。30年ほど経つとは思えません。大事に大事に、音楽・文化を愛する方々で守られているようです。


  

   
蓼科三井の森へ向かう道も、桜満開です。八ヶ岳は桜も大好き、そして水仙も。我が家がある1300mに桜前線がやってくるころ、体調も回復期を迎えるかもしれません。






曜は、読書でゆっくり休み、月曜のラジオ録音に備えましょう。丁度出来あがった本が友人から届きました。作者は早坂義征さん、表紙の絵は杉澤さん。『イボタの記』、この原村に住む82歳、独自の有機農法にこだわり自給自足の生活をされている日達一英さんの生きた道を、早坂さんがまとめられました。


 


日達さんは予科練上りの海軍航空兵。死線を4回乗り越え、特攻隊出陣の日、台風で延期。戦後、八ヶ岳農場で30年近く働き、若い多くの農業後継者を育ててこられました。


「イボタの木」について祖母が孫の一英に言ったという。「この木で作った箸で飯を食べると、思いが叶うようになる」。少年は硬い木で一生懸命箸を作る。そして叶える。「彼の人生は一見平凡な生き方にも見えるが、、、、何度も死線を越えてきた経験から大自然の掟に逆わらず、大自然に溶け込み、大自然の教えのままに生きようとしている」と早川さんが書いておられます。


同じ自然の中で、この現役82歳の生きてこられた道を活字でたどらせていただく幸せに感謝。若い農業を目指す若者に伝えたい、私は言葉で。私のささやかな道はそれくらいかもしれない。


       


明るいお天道様の輝く日曜日です。読書中、作家ご本人の早坂さんが訪ねてくださいました。日達さんは今闘病中とのこと。ご回復を祈りつつ、、、
では、また来週!
       

                                   (2009../4/.20 写真/小林節子)



【バックナンバー】

       第170回 春の季節を迎えた原村です (2009.4.13)
       第169回 原村の桜はまだまだです (2009.4.6)
       第168回 自然も人も動き出す春です (2009.3.30)
       第167回 誕生日はふるさと横浜で迎えました (2009.3.23)
       第166回 春の到来に心が騒ぎます (2009.3.16)
       第165回 雪かきした上にまた雪が積もります (2009.3.9)
       第164回 父の旅立ちの樹氷にまた会えました (2009.3.2)
       第163回 如月も暖かいままもう半ばです (2009.2.23)
       第162回 春の陽気がつづく原村です (2009.2.16)
       第161回 雪がどんどん溶けていきます (2009.2.9)
       第160回 不思議に暖かな一週間でした (2009.2.2)
       第159回 ますます寒さが増しています (2009.1.26)
       第158回 原村は純白の世界です (2009.1.19)
       第157回 2009年・原村が明けましたした! (2009.1.12)
       第156回 お正月三が日を母と過ごしました (2009.1.5)
       第155回 また生きやすくなった幸せな一年でした (2008.12.29)
       第154回 今年もホールで世界平和を祈りました (2008.12.22)
       第153回 師ではなくとも走る年の瀬です (2008.12.16)
       第152回 この冬初の樹氷が咲きました (2008.12.8)
       第151回 冬が間違いなく忍び寄ります (2008.12.1)
       第150回 庭に粉雪が舞っています (2008.11.24)
       第149回 JOIN大使に任命されました (2008.11.17)
       第148回 我が家の庭に霜が降りました (2008.11.10)
       第147回 冬支度がいよいよ始まります (2008.11.3)
       第146回 冬の訪れを待つ晩秋の原村です (2008.10.27)
       第145回 秋を満喫しています (2008.10.20)
       第144回 ホール初の結婚披露宴です (2008.10.13)
       第143回 雨と霧と寒さの増した原村です (2008.10.6)
       第142回 田んぼでは稲刈りが始まりました (2008.9.29)
       第141回 原村・東京・横浜を駆けめぐりました (2008.9.22)
       第140回 秋の花が咲き始めました (2008.9.15)
       第139回 空模様も私も大忙しの秋です (2008.9.8)
       第138回 旧友との出会いを楽しんだ一週間 (2008.9.1)
       第137回 稲穂が色づきはじめました (2008.8.25)
       第136回 原村はもう秋です (2008.8.18)
       第135回 父の初盆を迎えました (2008.8.11)
       第134回 原村も本格的な夏休みシーズンです (2008.8.4)
       第133回 標高1,300mでも暑いおかしな夏 (2008.7.28)
       第132回 八ヶ岳はまだ雲の中です (2008.7.21)
       第131回 父の「幻の101歳バースデー」週間でした (2008.7.14)
       第130回 伊勢神宮で奉納舞楽の司会を務めました (2008.7.7)
       第129回 梅雨の晴れ間の八ヶ岳にホッとします (2008.6.23)
       第128回 梅雨でもあっという間の一週間 (2008.6.16)
       第127回 原村も梅雨入りしました (2008.6.9)
       第126回 ズミの花が真っ白な絨毯です (2008.6.2)
       第125回 今年も藤村俊介さんでホールがスタート (2008.5.26)
       第124回 父の青春の地を訪ねました (2008.5.19)
       第123回 若葉の季節がはじまりました (2008.5.12)
       第122回 千客万来のゴールデンウィークです (2008.5.5)
       第121回 夜はまだストーブの原村の春です (2008.4.28)
       第120回 “回遊魚せつこ”発揮の一週間でした (2008.4.21)
       第119回 時にはまだ雪が降ります (2008.4.14)
       第118回 鯉のぼりが泳ぎ出しました (2008.4.7)
       第117回 雪解け水がゴーゴーと流れます (2008.3.31)
       第116回 また歳をひとつ重ねました (2008.3.24)
       第115回 雪が消えはじめました (2008.3.17)
       第114回 初七日が過ぎました (2008.3.10)
       第113回 父・慎一が旅立ちました (2008.3.3)
       第112回 間違いなく・・・もうすぐ春です (2008.2.25)
       第111回 雪はますます深く積もっています (2008.2.18)
       第110回 雪の中に閉じこめられています (2008.2.11)
       第109回 お日様に会えると嬉しい季節 (2008.2.4)
       第108回 雪かきが日課の毎日です (2008.1.28)
       第107回 原村は冷蔵庫の中にいる気分です (2008.1.21)
       第106回 冬の自然はめまぐるしく変化して (2008.1.14)
       第105回 忘れられないお正月になりました (2008.1.7)
       第104回 あけましておめでとうございます (2007.12.31)
       第103回 雪の原村からメリークリスマス! (2007.12.24)
       第102回 冬の原村生活はスリリングです (2007.12.17)
       第101回 田んぼも雪で薄化粧です (2007.12.10)
       第100回 我が家にも雪が舞いました (2007.12.3)
       第99回 村もイルミネーションの季節です (2007.11.26)
       第98回 八ヶ岳の頂上は雪に覆われました (2007.11.19)
       第97回 東京を泳ぎまわった回遊魚の一週間 (2007.11.12)
       
第96回 長く美しい一週間でした (2007.11.5)
       
第95回 上高地の秋を満喫しました (2007.10.29)
       
第94回 ミミさん、素敵な思い出ありがとう (2007.10.22)
        第93回 ホールに永六輔さんをお迎えしました (2007.10.15)
       
第92回 原村はもうストーブです (2007.10.8)
       
第91回 原村に暮らす幸せに感謝・・・ (2007.10.1)
   
      第90回 秋が美しく輝いています
(2007.9.24)
       
第89回 まもなく稲刈りも始まります (2007.9.17)
       
第88回 ホールはもう芸術の秋です (2007.9.10)
       
第87回 友人たちに囲まれた一週間でした (2007.9.3)
       
 第86回 高原の夏が過ぎていきます (2007.8.27)
       
第85回 東京で信州の一週間でした (2007.8.21)
        
 第84回 鳥の声にセミの声も加わりました (2007.8.13)
        
第83回 高原に夏が訪れました(2007.8.6)       
       
第82回 八ヶ岳も夏姿を見せはじめました(2007.7.30)
        
第81回 八ヶ岳はまだ雲の中・・・(2007.7.23)
         第80回 台風の空を九州往復です (2007.7.16)
         第79回 父の百歳感謝の集いが開かれました (2007.7.9)

       
第78回 八ヶ岳が顔を見せない梅雨空です(2007.7.2)
       
第77回 今年もホールにチェレスタの音が・・・(2007.6.25)
       
第76回 4日間は東京の一週間でした(2007.6.18)
       
第75回 森の緑が豊かさを増しています (2007.6.11)
       
第74回 田んぼが苗色に耀く水無月です(2007.6.4)
       
第73回 大学の仲間が集まった賑やかな週末(2007.5.28)
       
第72回 田植えが始まりました (2007.5.21)
         第71回 森に初夏がやってきました (2007.5.14)
       
第70回 標高1300mの我が家も桜が咲きました (2007.5.7)
       
第69回 原村にもやっと桜前線が!(2007.4.30)
       
第68回 すべての存在は響き合っている(2007.4.23)
       
第67回 八ヶ岳は春霞の中・・・(2007.4.16)
         第66回 千客万来に感謝の一週間 (2007.4.9)
       
第65回 新たなご縁に感謝して (2007.4.2)
       
第64回 父のインフルエンザと転倒騒動 (2007.3.26)
       
第63回 母の退院と私の誕生日 (2007.3.19)
       
第62回 侮ってはいけない 季節の便りが・・・(2007.3.12)
       
第61回 初めての冬 越せたぞ!(2007.3.5)
       
第60回 我ながら呆れる、週に東京2往復!(2007.2.26)
       
第59回 ドラマがいっぱいの一週間でした (2007.2.19)
       
第58回 ゆっくりゆっくり春に向かっています (2007.2.12)
       
第57回 雪解けのようにのんびりと…(2007.2.5)
       
第56回 少し春めいた原村です (2007.1.29)
      
  第55回 大寒の寒さにも元気です!(2007.1.21)
       
第54回 寒さを好奇心一杯楽しんでいます!(2007.1.15)
      
  第53回 新年早々の寒波襲来です!(2007.1.8)
       
第52回 あけましておめでとうございます(2006.12.31)
       
第51回 穏かなクリスマスです(2006.12.25)
       
第50回 61年目の平和を祝いました(2006.12.18)
       
第49回 原村は不思議なほどの暖冬です (2006.12.11)
       
第48回 初めての雪が降りました(2006.12.4)
       
第47回 母の骨折で大騒動(2006.11.27)
       
第46回 永六輔さんで始まった一週間でした(2006.11.20)
       
第45回 薪ストーブ大学を卒業しました(2006.11.13)
       
第44回 八ヶ岳が赤く染まっています(2006.11.6)
       
第43回 木々が色づきはじめました(2006.10.30)
       
第42回 秋が深まっています(2006.10.23)
        第41回 原村は実りの季節です (2006.10.16)
       
第40回 八ヶ岳が初冠雪しました (2006.10.9)
       
第39回 山では紅葉が始まりました (2006.10.2)
       
第38回 さぁ、稲刈りが始まります(2006.9.25)
       
第37回 豊穣な高原の秋の訪れです(2006.9.18)
        第36回 秋の始まりは千客万来 (2006.9.11)

       
第35回 夏に別れを告げて・・・(2006.9.4)
         第34回 秋に向けて季節が動き出しました(2006.8.28)
      
  第33回 高原はもう秋の気配です(2006.8.21)
 
        第32回 お盆がすめばもう秋風が・・・(2006.8.14)
       
第31回 原村は夏の盛りです(2006.8.7)
       
第30回 八月がいい月でありますよう (2006.7.31)
      
  第29回 朝崎郁恵さんのシマウタに感動です (2006.7.24)
      
  第28回 父が元気に白寿を迎えました (2006.7.17)
       
第27回 野菜の季節が訪れました (2006.7.10)
       
第26回 田舎暮らしは忙しい! (2006.7.3)
       
第25回 梅雨の晴れ間が続きます (2006.6.26)
         第24回 梅雨の中、初夏が近づいています (2006.6.19)
         第23回 すべてが芽吹いて 緑もいきいき (2006.6.12)
         第22回 サマーチェリーに魅せられて (2006.6.5)
         第21回 花々がいっせいに開きました! (2006.5.29)
         第20回 2006年のリングリンクホールもスタート! (2006.5.22)
         第19回 山桜はしみじみ見るもの (2006.5.15)
         第18回 原村も桜が咲き始めました! (2006.5.8)
         第17回 お蔭様で引っ越しました! (2006.5.1)
         第16回 さぁ、いよいよ原村移住週間です! (2006.4.24)
         第15回 桜の散った東京で引越し準備が進みます (2006.4.17)
         第14回 引越しも6回目ともなれば今や達人 (2006.4.10)
         第13回 さぁ、東京で原村移住の準備です (2006.4.3)
         第12回 原村も春の気配です (2006.3.27)
         第11回 すべてが動き出しました (2006.3.20)
         第10回 座禅草が咲きました (2006.3.13)
         第9回 永六輔さんが補導された!? (2006.3.6)
         第8回 自然は芸術家! (2006.2.27)
         第7回 原村は春に向かいはじめました (2006.2.20)
         第6回 原村にトロッコが走っていた頃・・・ (2006.2.13)
         第5回 雲龍さんの笛で迎えた立春 (2006.2.6)
         第4回 寒いほうが知恵がはたらく? (2006.1.30)
         第3回 二十日正月は原村でのんびり! (2006.1.23)
         第2回 祭りは年寄りの知恵の伝承 (2006.1.16)
         第1回 原村の新年は静かで穏かです (2006.1.9)

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第171回 桜前線は標高千mまで上ってきました

小林 節子


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