
雨つづきの一週間のような気分でしたが、振り返ってみると、森の中では静かに紅葉が進み、まだ刈り取り前のたわわな稲は雨に耐え、我が家の保存用キノコも、茨城の友人から送られた見事な栗も、食糧倉庫に納まり、ちょっと豊かな秋を味わっています。プランターの赤く色づいた草花には、蜘蛛さんが美しいベールを張りました。


秋の長雨の合間をぬって、父母のデイサービスの火曜日、小布施へ。長年の知り合いでいながら、伺えなかった利根川滋子さんの果樹園に向かいました。滋子さんはご主人と共に30年来、土壌菌のラン藻を増やすことで土の中の微生物相を豊かにして肥沃な土を作るというピロール農法を取り入れて、安全・健全土壌を作り上げ、カネト園という果樹園を運営。ここのおリンゴ、ブドウなら安心と、伊藤明子さん(料理研究家で高瀬広居先生命名“台所のおばちゃん”)ご推薦の果樹園です。

途中、姨捨パーキングエリアから晴れ始め、目の前に豊かに千曲川が更埴、長野市へと流れています。着くと、まずリンゴ畑。滋子さんが木の上から、太陽をいっぱい浴びた真っ赤なリンゴを投げてくれました。お見事! おいしい! お尻が割れてきたりんごを取りなさい、と教わりました。こんなに沢山の、リンゴのお尻を見たのは初めてです。次は栗。イガは痛いこと。友人たちとキャーキャー言いながら、しばし時間も忘れ、子供時代のようにはしゃぎまわりました。




午後5時には戻る父母のデイサービスの時間を利用しての小布施。時間がなく残念ながら駆け足でしたが、大きな酒蔵、街の紙芝居、のびのび猫、、、、、、魅力的光景一杯の町並み。今度は父母共にと、おみやげ積んで、小布施を後にしました。


翌5日(水)大学同期会出席のために東京へ。東京は寒く大雨です。会の前に、評論家・週刊金曜日社長の佐高信さんの事務所へ伺いました。移転して初めてですが、前の事務所と同じく、本がゴミのように散らばってます。(表現が悪くてすみません)最初は整理されたようですが、すぐにこの通り。でも何故か落ち着きます。

佐高さんとも長いお付き合いをさせていただいてます。お父様の葬儀の司会もさせていただきましたが、私にとっては、「寅兄さん」のよう。佐高さんも、時折「さくら、元気か」とお電話を。
この日は、革新系新聞のインタビューを受けておられましたが、「何かをしっかり伝えたい時、3つのことを大事にせねば。一つは具体的に語る。二つ目はささやくように語る。三つ目はリズムを持って語る」。フーン、寅にいちゃん、私にも為になると聞いておりました。帰りがけに、11月茅野で、小津安二郎記念の蓼科高原映画祭の司会をすると告げると、寅兄さんは『絢爛たる影絵』(高橋治著)を貸してくれました。感謝!すばらしい御本です。
翌日「森ミドリさん十五夜コンサート」伺う予定が、、、歯茎腫れ、やむなくお詫びして帰りました。即、小淵沢にある八ヶ岳星と虹の歯科診療所へ飛び込み、セーフ。藤森カフカさんは歯医者としても一流と知りました。
連休の幕開けは、松本へ。これまた長いお付き合い、深澤夫妻が会長を務める「松本国際文化フェスティバル」が「あがたの森公園」でスタートです。「あがたの森」はかの有名な松本高等学校の跡地につくられた公園ですが、当時の講堂なども残されていて、催し物が繰り広げられていました。会長の深澤夫妻、郷土料理の降旗先生、私が「おかあさん」と呼ばせていただいてる、永さんも大好きな「宿と珈琲 まるも」の新田順子さんにもお会いでき、嬉しいフェスティバル。2日間で終了で残念。



日曜はこれまた、2日間開催の(8,9日)「八ケ岳クラフトフェア」へ。八ケ岳中央農業実践大学校の牧草地で開かれますが、やっと晴れました! どこもイベント一杯の秋の信州です。この日、八ヶ岳連峰の阿弥陀岳と横岳の稜線付近で初冠雪。短い秋は、いよいよ長い冬に向けて動き始めました。



(2006.10.9 写真/小林節子)
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第40回 八ヶ岳が初冠雪しました
小林 節子

