引越しを来月に控えて、今週は東京で精力的に仕事をと考えておりましたが、土曜日、天気は良く、気分はハイ。4時に仕事も終わり、5時の歯医者に向かうところで、、、、「行こう!原村へ!」になってしまいました。歯医者さんにまずキャンセルの電話。
家に帰って相談すると、朝から留守番であきていた我が家の白寿、卒寿も「行こう!行こう!」の大合唱。5時半東京出発、7時半には中央高速から森をぬけ、我が家へ。
日曜の朝。見ました! 座禅草。ご存知ですか? 咲いていたのです!
原村、富士見を通る甲州街道は茅野の先で、バイパスと旧街道に別れます。その旧街道の豊田有賀の交差点を左折すると、伊那、木曾への有賀峠。枝垂桜がさぞやと思われる江音寺から峠へヘアピンカーブの道がつづき、有賀城跡を過ぎると、なだらかな公園が左手に。
そこに座禅草が群生しているという情報を仕入れて、朝8時にまいりました。深山湿地帯に自生する座禅草は、形が達磨大師の座禅姿に似ているところからそう呼ばれているとか。どんなお花なのだろう?
尾瀬のように遊歩道が作られ、4月1日の開園を待っての工事も始められていたようですが、幸い(?)この日は雨。誰もいません。
「早すぎた!」の嘆きの前に、「どれどれ 一つくらい咲いてるでしょう」
咲いていたのです! 咲くという言葉は当てはまらないかもしれません。静かにひそやかに、座禅する花。濃い臙脂の色、さわやかな緑の色、、、清らかな水辺に何に思うか、たたずむ風情です。
今すぐ飛んで見に行こうなどと、ゆめ思わないでください。
4月1日からしか見られません。(?)疑問はなしで。
ともあれ、この峠はお薦めです。道のあちこちに、道祖神も。

戻ると、、、、、嘘とお思いでしょうが、雪です!
たぶん原村だけかもしれませんが、忘れもしない12時10分に降り始め、30分後、ご覧のように! 使用前、使用後みたいですね。
昔、「夕鶴」を演じた名優、山本安英さんの月一回の「山本安英の会」に出ていたことがあります。いつも山本さんの冒頭のご挨拶が大好きでした。今年最後の雪かな!と思ったら、山本さんのお話しを思い出しました。
「女優は、いえ人間は怠け者ですから、感性を常に磨いていないと、、、、。
私は雪が降ると、外へ出て、舌で雪を思い出すんですよ」

春の雪は舌に重く、すぐに溶けていきました。
(2006.3.13 写真も 小林節子)
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第10回 座禅草が咲きました
小林 節子

