長くここに住んでる友は、「前の原村はこんな冬だったんだよ」と言うのですが、ここしばらく大雪に悩まされた私にはもう信じられないほど気持ちのいい冬の原村です。行く度に、空は青く、空気は張り詰めた緊張感、八ケ岳は美しく、水は美味しく、、、。


 節分の日、原村へ。
中央道を「諏訪インター」まで足を伸ばし、茅野から諏訪湖へ。いつも通る上川に白鳥が沢山飛来してると聞いて、飛んでまいりました。勿論長野の新聞にはそのニュースは報じられていたのでしょうが、全然知らず、すぐに上川へ。


 いました! いました! 数百羽の白鳥の群れ。親子連れ、恋人たちが、寒いなか餌を白鳥達に。行き交う車の下で、なんとものんびりと優雅な時が流れています。


 薪の前に、風格あるお年寄り。お声をかけてみると、「上川ハクチョウの会」会長岡村さん(80歳)。12年間白鳥のお世話をなさってるそうで、今年は去年の倍の白鳥が上川に来ているそうです。日本海側の大雪の影響でしょうか? 飛来したのは昨年11月29日。信州白鳥の本部(?)に数羽が時折偵察に行くとか。遠くシベリアに帰る時は一緒。このところ暖冬で、置いてきぼりは困ると思ってでしょうか。


 「珍しいですね、川に! どうしてですか?」の私の質問に、岡村さん、

 「白鳥に聞いて見なきゃ、わからねーよ」と、。

今月中は、まだ白鳥たちもいそうです。是非、いらしてみてください。



 さて、立春、2月4日。あらためておめでとうございます。
この日、大胆にも友人と呼ばせていただきたい飯田在住の笛の名手、雲龍さんが一人増えたご家族と一緒にふらりと訪ねてくださいました。


 新しい家族の名は「タオ」君。生後4ヶ月のトイプードル! 初めての遠出。かわいいこと! 粗相しないか、新米パパのように心配する雲龍さんのお姿に思わず、奥様と微笑みを交わしてしまいます。


 雲龍さんが笛を吹いてくださいました! 谷川俊太郎さんが「沈黙が笛の音をかりて、私たちに呼びかけてくる」と評した美しく、深い笛の音は、まさに「立春の寿ぎの音」。300年前の竹から生まれた「香具の笛」は寿ぎ、音ほぎの笛なのだそうです。


 輪の舎も、お蔭様で、よき年を迎えられました。
 ありがとうございました。


             

 
                                       (2006.2.6 写真も 小林節子)

    【お知らせ】
     
     雲龍さんが初のCDブック『遮那〜水のながれ光の如く』を発売されました。音響デザイ
      ン・ミックスは細野晴臣さん。谷川俊太郎さんや立川志の輔さんが言葉を寄せ、ジャケット
      にはこれもまたリングリンクのお仲間である重富豪さんの流水紋が使われています。この
      お二人を結びつけたのも原村のリングリンクホールでした。雲龍さんの素晴らしい世界に
      ぜひふれてみてください。
 → Shana Records

【バックナンバー】
         第4回 寒いほうが知恵がはたらく? (2006.1.30)
         第3回 二十日正月は原村でのんびり! (2006.1.23)
         第2回 祭りは年寄りの知恵の伝承 (2006.1.16)
         第1回 原村の新年は静かで穏かです (2006.1.9)


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第5回 雲龍さんの笛で迎えた立春

小林 節子


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