原村でお正月、とお知らせしましたら、
皆様から「え? 雪大変でしたでしょう?」とご心配のお声。
ありがたくも、、、、反対に申し訳なく。
標高1300メートルにある我が家も、積雪10センチ足らず。
初詣に行った諏訪大社上社は雪もなく、20万人でにぎわいました。
一昨年の御柱祭で立てられた御柱も4本、社殿の四隅に堂々と。
皆様ご存知の奇祭の一つといわれる「御柱祭」、
7年に一度開かれますが、一昨年がその年に当たりました。
幼い頃から、「お祭り娘」と呼ばれた横浜下町育ちのわたくしは
祭りと聞くと、血が騒ぎます。
浅草には2年ほど住んで、三社祭も堪能させていただきましたが、
祭りのある街は年寄りを大事にする街と感じています。
祭りは年寄りの知恵の伝承。
三社祭は夜、神輿の上に明かりがくくりつけられます。
この結び方一つも、事故のないよう、年寄りの知恵が活きてるんですね。
若者は年寄りの知恵に耳を傾けざるを得ない。
だから年寄りを大事にせざるを得ない。
子供は知恵と知識の違いを祭りを通して学ぶのではと思っています。
これは、御柱祭の時も体験しました。
大木を急坂から曳きおとす現場にいて、大木が落とされたとき、歓声。
私の隣にいらした長老が一言。
「俺らの言うこと聴かねえからよ」
私は落ちたからいいと思ったのに、「みっもねーこと、しやがって、、、」
「きれいな落ち方じゃないんですか?」
「あーみっともねー。」
うーん、とうなりました。ほれぼれするお顔の持ち主。
さぞやお若い頃は美しい曳き落としをなさったのでは、、、。
さてこの大木。樅の木が使われます。
大きな柱は周囲3メートル。長さ16メートル余り。
重さ12,3トンにも及び、独特の木遣り歌と共に、
約10キロの道を千人から二千人の人々の手により、
八ケ岳中腹から曳行されます。
その出発点の山が、実は我が家のすぐ近く!
住みたい理由がおわかりいただけました?
もう少し暖かくなったら、
この山のかわいい樅の木の写真もご覧いただきましょう。
(2006.1.16 photo by 小林節子)
【バックナンバー】
第1回 原村の新年は静かで穏かです (2006.1.9)
第2回 祭りは年寄りの知恵の伝承
小林 節子

